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降車


 斗馬がバスを降りようとするとソフィアさんもシートベルトを外して着いてこようとする。


「ソフィアさんが一緒だと相手に警戒される可能性があるけど‥。」


やんわりと断りを入れるがソフィアさんは首を横に振る。


「私は貴方の護衛です。

 例えどんな相手で貴方の事を一生守ります。」


ソフィアさんがキリッとした表情でしかもプロポーズみたいな事を言ってくる。


ほ、惚れてまうやろ!

思わずドキドキしてしまった。


「ちょっと何をイチャイチャしてるんですか!

 相手を待たせてますよ!

 さっさと降りて下さい!!」


少し盛り上がってしまって顔を近づけていたのでお互い顔を赤くしてしまう。


「乙女か!」


葵さんの辛辣なツッコミが入るが気にせずバスの扉を開けて外に出て行く。


バスを降りると先程の女性が近づいてくる。


一瞬ソフィアさんが反応して俺の前に出ようとするがそれを手で制する。


「私は斗馬と言います。

 こちらの女性がソフィアです。

 敵意は全くありません。

 よ、宜しくお願いします。」


緊張して途中噛んでしまったが一応は思っていた事を伝えられたと思う。


どうしようか‥

握手を求めたいが怒らせる可能性もあるのでここは軽く会釈することにする。


するとエルフの女性が笑い出す。


「かぁかぁかぁ。

 愉快な小僧よのぉ。

 そっちの女子は人間だが、お主何者だ?

 人間ではないだろ?」


エルフが笑いながら失礼な事を言ってくる。


「イヤイヤ、れっきとした人間ですよ。

 ほら、もろ人間です。」


非人間扱いされたので断固として否定しておくのであった。

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