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発射
「斗馬さん、発射シークエンスに入ります!」
葵さんが作業を進める。
「ハッチオープン!」
葵さんが叫ぶと画面がバスの上部にきりかわる。
バスの上部に亀裂が現れ開いていく。
開かれた場所から巨大な銃が現れる。
普通の銃とは明らかに違う近未来的な見た目だ。
それよりバスの上部にあんな巨大な物を物理的に置けないと思うけど‥。
「アンカー設置!」
バスの下部からアンカーが地面に突き刺さる。
「トリガー用意!」
葵さんが叫ぶとハンドルが消えて銃のような物が現れる。
「エネルギー充填!
50
60
70
80
90
95
100」
「対閃光防御!
斗馬さん、直視すると失明しますよ!」
葵さんがとんでもない事を言ってくる。
え?失明??
外の人達、大丈夫?
「皆さん!目をつぶって下さい!!」
俺は慌てて外の人達に知らせる。
「斗馬さん、早くトリガーを引いて下さい!
エネルギーが増えすぎです!!
120!!」
ええ〜!
俺は慌ててトリガーを引くのであった。