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荷電粒子砲
「斗馬さんには川を渡る為に、この中から選択してもらいます。
①ジャンプで飛び越える
②荷電粒子砲で川ごと吹き飛ばす
③冷凍ビームで川を凍らせる」
ヤバイ、どこから突っ込めばいいのかわからない‥。
荷電粒子砲なんて何でこのバスに積んでるの?どこで使うのよ!!
冷凍ビームって‥。
この中だと①しか選択できないよ‥。
「①でお願いします。」
無難なものを選ぶ。
「え?荷電粒子砲を撃ちたくないですか?粒子砲は男のロマンでしょ?」
葵さんが驚いている。
「イヤイヤ、何がロマンだよ。たかだか川を渡るだけで何で荷電粒子砲なんて撃つんだよ!」
「①なんて平凡すぎますよ。ザ平凡!」
葵さんが頑なに反対してくる。
仕方がないので最終手段に出ることにする。
「①でお願いします。もし断ったら女神様に言いつけますよ。」
葵さんは女神という名前を聞くと驚いたようで渋々納得してくれた。
その後、このデカいバスが見事なジャンプをして川を渡ったのである。
この質量が飛ぶってどうなの‥
いろいろ疑問は残ったがとりあえずは納得することにした。