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限界
サラ達がお城でお偉いさんと会うのに付き合っていたが、もう我慢の限界だ。
「バスを走らせたいです!」
俺はサラ達に直訴した。
パーラに会ってから一週間、バスの中には入っていたが全然運転させてもらえてなかった。
「せっかく異世界に来たのに全然観光が出来てません!外を走らせて下さい!!」
一週間我慢したが限界だった。
サラ達は斗馬を部屋に残して話し合いを行っていた。
「またですの?」
サラは斗馬に何度もお願いされていてウンザリしていた。
「サラ様、トウマ様の機嫌を損ねるのは得策ではありません。」
サラ付きのメイドのユウがサラを諌める。
「トウマ様はこの世界に慣れていないので苦痛かもしれません。」
ルナも心配そうな顔で斗馬を心配する。
「あんまり虐めると逃げ出すかもね。」
サラ付きのメイドのユフィが軽口を聞く。
ユフィの言葉を聞いて、サラの表情もくもる。
「私が悪かったわ。トウマ様には外出許可をあげて。でも一人で行かせるのはダメよ。誰か一緒について行ってあげて。」
サラは考えを改めて斗馬に外出の許可を出すのであった。