神理
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天界side
「話を聞いてますか?」
「‥‥はい。」
数時間前に殴り込んできた神がドスの効いた声で凄む。
「神理とは何ですか?」
もう10回目になる同じ質問。
「‥‥神が定めた道理です。」
そして全て同じ回答をする。
「神理とは何ですか?」
「あー、さっきから答えてるじゃないですか!!違うなら違うって言って下さい!」
我慢の限界を超えてしまい、思わず叫んでしまう。
「ん?何をそんなに怒るのですか?
答えは合ってます。」
目の前の神は涼しい顔で応える。
「いや、合ってるなら何で同じ質問をするのですか?」
「フッ‥。」
目の前の神が小馬鹿にした笑いをする。
「それは‥
ただの嫌がらせです。」
笑顔だが目は笑っていない。
「私は仕事は全ての神を監視すること‥。
それは最高神でさえも対象になります。」
ずっと閉じられていた額の目が開きだす。
「さぁ、懺悔しなさい。
道理を外れる者。」
管理神の目が光だす。
「あの!
私は最高神様のサブです。
文句なら最高神様に言って下さい!!」
一か八かで管理神にすがるが‥
「連帯責任です。」
管理神からの死刑宣告であった。




