表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
629/632

初仕事


 さぁ、準備は整った。

 後はヴァンパイアに仕事をさせるだけだ。


「き、切符を確認します。」


 緊張気味のヴァンパイアがまずは兄の切符に手を伸ばす。

 ヴァンパイアは兄から受け取った切符を裏表と確認する。

 そもそも何を確認するのかは説明していないので意味はあまりないが‥。


「問題ないですね。」


 ヴァンパイアはドヤ顔で応えると切符鋏を構える。


 そして‥


 カチ


 切符を切る。


 あぁー、長った。

 ヴァンパイアに仕事をさせると決まってからが長かった。


 カチ


 ん?

 聞き間違いかな?


 カチ


 ???

 まだ兄の切符を握っているはずなのに切符を切る音が聞こえてくる。


 カチ

 カチ

 カチ

 カチ

 カチ


「ちょっと、何回切るつもり?」


 暴走するヴァンパイアの手を掴む。


「あっ、すまん。

 ちょっと我を忘れていた‥」


 いやいや、切符切りぐらいで我を忘れないでよ。

 あーあ、切符が穴だらけになってしまっていた。

 その光景を見て妹さんが恐怖している。


「まぁまぁ、切符はまだまだありますので。」


 楓が何とかフォローし、無事妹さんの切符を切る事が出来た。


「さぁ、座席に座りましょう。」


 ヴァンパイアが兄妹を座席に案内する。

 その流れで俺は運転席に座る。


「それでは、出発しましょう!」


 勝手に増設した座席に座る楓から声がかかる。

 いや、何処に出発するの?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ