本題
『さて、そろそろ真面目な話をしましょうかね。
ふぅ〜
誰かさんのせいで脱線ばかり‥‥』
光ってて姿は見えないが、最高神様はあきらかに女神様を意識していた。
「まったく、誰のせいですかね。
まぁ、私には関係ないですけど。
斗馬、好き!
チュッ」
女神様が頬にキスをしてくる。
『チッ』
最高神様が舌打ちする。
って、最高神様が舌打ち!?
「ほら、早く本題に入った入った。」
怒れる最高神様を揶揄う女神様。
『お前、覚えとけよ!
ぜってぇー泣かすからな!』
ヤンキーのような言葉遣いになる最高神様。
下手にツッコミを入れると、また脱線しそうなので無視することにする。
『で、本題に戻りますが‥
この後、怪我の癒えた斗馬には下界に戻ってもらいます。』
「え〜、もう帰るの???
もっと天界に居てよ〜。」
『ちょっと!いちいち話に入ってこないで下さい。
次邪魔したら部屋から追い出しますから。』
「は〜い。」
最高神様の言葉に女神様が不満気に返事する。
『チッ』
先程より大きな音で舌打ちが聞こえてくる。
『ただ、下界に戻ると問題がいろいろあります。』
最高神様の緊張感が伝わってくるのであった。