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暴走

『では、この映像を見て下さい。』



 最高神様が指を鳴らすと何も無い空間に画像が表示される。



『肉塊に斗馬さんが女神の剣を振り下ろす瞬間、相棒であるバスが飛び出してきたのです。』



 目の前でその瞬間を見せら、思わず唾を飲んでしまう。



「バスは無事ですか?」



 女神の剣の威力を知っているので、バスが心配であった。



『ふふふふふ

 ご自身の心配より、バスの心配ですか‥』

『おい、ヤバいぞ。

 コイツ本気で惚れだしたぞ。』

『最高神が人間に?

 あり得ない!』

『別に恋しても良いじゃない。

 神だって愛したい‥』


 最高神の中で多数の人格が争いを始める。



『バスは無事ですよ。

 まぁ、女神の剣を造った者は納得していませんが‥

 造られた時点では圧倒的に女神の剣の方が強かったのです。

 ですが、何故かバスが勝ったのです。

 これは想定外の事。

 何がバスを強くしてのか‥

 もう興味しかありません。

 すぐにでもバスを解体して調べたいぐらいです。』



ゾクッ


 

 いきなり斗馬が殺気を最高神にぶつける。



『ふふふ

 私に殺気をぶつけますか?

 ‥‥‥‥面白い!

 面白いですよ!!

 最高神である私を殺す気になるとは‥

 ハハハハハ

 良いです!

 最高です!

 もう我慢出来ません。

 貴方を私の中に取り込みます。

 ほら、一つになりましょう!

 永遠に‥』



 最高神様が近づいてくる。



『ちょっ、皆力を貸せ!

 コイツを取り押さえるぞ!!』

『まぁ、今回は仕方がないか。

 わかった力を貸す。』

『こんな事、初めて!

 いやぁ、楽しい!』

『ワクワク』

『私も興味あるかも‥』

『ちょっ、私も!!』

『あ〜頼むから力を貸してくれ!』



 最高神様は動きを止めると眩い光が消えるのであった。

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