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確保

 急な天使の登場にヒートアップしていた上位神達は興が覚めてしまったようで、おとなしくなっていた。


「何があった?」


 落ち着きを取り戻した上位神が尋ねる。


「申し上げます!

 鍛治神様が人間を天界に送ってきました。」


 天使が深々と頭を下げながら報告してくる。


「‥‥‥‥」


 天使の報告に上位神達は黙り込む。


 報告をあげた天使は上位神達が無反応なのに困ってしまう。


「申し上げます!

 鍛治神様が人間を天界に送ってきました。」


 もしかしたら声が小さくて聞こえていなかったのでは?と勘違いした天使は先程より大きめの声で再度報告をあげる。


「聞こえておるわ!」


 上位神に何故か怒られてしまう。


「申し訳ございません。

 反応が無かったので聞こえていないのかと‥。」


 天使が床に頭を擦り付けて上位神達に謝る。


「報告は聞いた。

 対応は我らで考えるので部屋の外で待機してろ。」


 上位神は怒っているのか言葉が乱暴であった。


「はっ!」


 天使は返事をするとすぐに部屋の外に出ていく。


「この気配は‥」


 上位神が天界にいる人間を調べて驚く。


「この人間は女神の伴侶ではないか!」


 上位神が声を荒らげる。


「どう言う事だ?

 鍛治神は何が目的だ??」


 上位神達は鍛治神が何故人間を天界に連れてきたのか理解出来なかった。


「‥‥‥女神が人間に気がつく前にこちらで確保するぞ!」


 上位神が叫びだす。


「どうした、そんなに慌てて?」


 他の上位神が問いかける。


「あの人間を先に確保すれば、女神が逆らう事がなくなるかも‥。」


「なるほど‥‥確かにそれは良い手かもしれぬ。」


「我も賛成だ。」


「賛成!」


 この場にいる上位神全員の意見が一致する。


 上位神が外に控える天使を呼ぼうとした時にそれは現れる。



『お前達は何をやっているのですか?』


 !!!!!!!!!

 上位神達は驚愕する。


 それは数千年ぶりに耳にする最高神の声であった。

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