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抵抗

<???side>


 これでやっと苦しみから解放される‥。

 ロドス騎士団とその関係者にも復讐出来た。もう思い残すことはない。

 さぁ、早く我を殺してくれ!

 眷属よ!我も後を追うぞ。


<斗馬side>


 女神の剣が力を溜め始めている。

 肉塊にとどめを刺すつもりのようだ。

 

 ‥‥‥何だろう、この感覚は。

 肉塊を見ていると胸が締め付けられる。


 何かモヤモヤする‥。


 このまま女神の剣で攻撃したら駄目なような気がする。


 クソッ、止まれ!


 折れた腕で剣を下げようとするがびくともしない。


 いいから言うこときけ!

 

 歯を噛み締め、全力で贖う。


 頼むから、止まってくれ!


 歯を噛み過ぎて出血したようで、口の中に血の味がする。


 頼む!

 誰でもいいから助けてくれ!


 女神様!!


 斗馬が抵抗している間に力を溜め終えたようだ。


 脚を前に出し、さらに剣を振りかぶる。


 だから、止まれって!!


 最後まで諦めずに抵抗する。


『助けるのはこの一撃だけだぞ。』


 頭の中に聞いた事もない男性の声が聞こえてくる。


 勝手に動く身体が剣を振り下ろす。


 !!!!


 微かに腕は動きそうだ。


「クソがぁ!」


 振り下ろす瞬間、女神の剣を左にずらす。


ザシュ


 力を溜めた女神の剣が肉塊を両断する。


 先程と違い、肉塊はまるで豆腐を切るかのようにあっさりキレる。


 剣筋を左にずらしたので僅かだが、肉塊の中央からズレたようだ。


 !!!!!


 肉塊の中央に何かいる!!


 両断されて場所に女性の顔を見つけるのであった。

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