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奥の手

<???side>


「何がどうなっている?」


 帝国の誇る魔術兵団が危機的状況に置かれていた。

 城内に侵入した敵を迎撃する為に出撃された魔術師たちが、ことごとく撃破されたからだ。

 さらに城内の奥にある魔術兵団の詰所に敵が近づいていた。


「ありえないだろ!

 途中にある、罠や隠し扉はどうなっている?

 作動しないはずがない‥。」


 帝国の名だたる騎士団にも負けない魔術兵団が敵に攻められるなど‥


 隣国などを攻める時は心に余裕があって強気だが、逆に攻められると冷静でいられない者が多かった。


「報告です!

 増援部隊もやられたようで‥

 誰1人戻って来ません。」


 部下の報告を聞いて位の高いものは絶望した。


「こうなったら、アレを出すしかない!

 すぐに準備させろ!!」


 上司から指示が飛ぶ。


「しかし‥‥アレはまだ完成していません。

 先日も人を食ってます。」


 部下が渋るのも仕方がなかった。


「それがどうした!

 未知の敵に対して今出さなくて、いつ出すのだ!

 王子からは使用許可は下りている。

 死にたくなければ、指示に従え!」


 最後は強引に部下を説得する。


「わかりました。」


 部下は渋々了承して、その場を後にした。


「我々は転移陣で逃げる準備をするぞ!」


 上司はこの場に残っている者達だけに声をかけていた。


 ・

 ・

 ・


<女神side>


「そういえば、例のアレはどうなった?」


 斗馬を遠隔操作する女神が天使に尋ねた。


「もちろん対応済みです。

 帝国から転移して逃げても、転移先はS級モンスターの巣になってます。」


 天使が楽しそうに答える。


「オッケー!

 さすが、仕事が早いね!

 さぁ、後は斗馬の敵を駆逐するだけ‥」


 女神は口ぶりは楽しげだが、顔の表情は真剣であった。

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