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感情

<葵、No.9side>


 私とNo.9はバスを守るからと斗馬さんとは別行動をとっていた。


 バスを城の中にある庭に停めると行動を開始する。


「貴女はバスを守ってて。」


 No.9に指示を出すとバスから離れようとする。


ガシッ


 背後からNo.9に頭を鷲掴みにされる。


「ちょっ、何のつもりですか!」


 思ったよりも鷲掴みにされた頭が痛かったので声が大きくなる。


「何処に行く?

 単独行動は許可出来ない。」


 No.9が規則のことを口にする。


「チッ‥」


 普段は規則を守らないNo.9が、ここぞとばかりに正論を言ってくるので腹が立つ。


「ちょっとトイレに‥」


 理由は何でも良いのでこの場から離れたかった。


「嘘。

 そもそも天使は排泄はしない。」


 No.9には通じない。


「あ〜もう!

 わかりました。

 言うから!」


 時間がないので全てを話すことにする。


「今から私も闘いに参加します。

 暗殺者モードに切り替えるから誰にも見られたくないの‥」


 感情をOFFにして、ただ敵を殺していくモードに切り替えて斗馬さんを援護したいのだ。


「駄目、許可出来ない。」


 No.9に反対される。


「だったら力づくでも‥」


 私はNo.9を倒してでも斗馬さんを援護に行くのだ。


 私に詰め寄られたNo.9は首を横に振る。


「違う。

 それは私の仕事。

 貴女は感情をOFFにしないと人は殺せないでしょ?

 ほら、貴女はバスを守りなさい。

 斗馬さんの大切なバスを‥」


 何か良い話にされているような‥。


「本音は?」


「私の愛しの人を虐めた帝国に復讐する。

 今なら神様達も許してくれるはず。

 私が帝国兵を駆逐する!」


 拳握りしめて力説するNo.9に呆れるが、そうは言っても本気で私を心配してくれているのは本当なので嬉しかった。

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