目が怖いです
俺は国王様と宰相さんに解放されて、用意してもらっている部屋に戻る。
「ふぅ、疲れた。」
俺は誰もいない事を確認するとかなり大きめのベッドにダイブする。
「あーマジ疲れた。国王さん達と話すの緊張するんだよ。」
思わず愚痴が出る。
すると突然誰かが頭を撫でてくる。
!?
いきなりのことで思考が追いつかない。
「お疲れ様さまです。」
声を掛けてきたのはルナだった。
「あれ?いつからいたの?誰もいないと思ったから飛び込んだのに‥。」
まさか人がいるとは思っていなかったのでかなり恥ずかしかった。
「最初からいましたよ。」
ルナが笑顔で答える。
うーん、誰もいなかったけど‥。
「ベッドの下に‥。」
イヤイヤ、一国の王女がベッドの下に隠れたらダメでしょ!
俺がこんわくしていると頭を撫でていたルナが、いきなり俺の上に跨ってきた。
!?
「ルナさん、どうされました?」
驚き過ぎて、「さん」付けにしてしまった。
「トウマ様、お願いしたい事があります。」
ルナの様子がいつもと違う気がする。
何より目が怖いです。
「な、なんでしょうか?」
どもってしまう。
「あ、あの‥。お風呂で使っていた物を‥‥‥。」
お風呂?
ルナが何故か固まってしまった。