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国王様と宰相さんに連れられて、何故かお城の庭に来ていた。


様々な花が咲いていて、とても美しい庭園だった。


「凄い綺麗ですね。」


もっと良い褒め方があるだろうが語彙力がないので月並みなセリフが口から出てしまう。


「そうだろう、ここは妻が好きな場所だったからな‥。」


国王様が遠い目をしながら呟く。


どことなく哀しそうな目に見える。


もしかしたら奥さんを亡くしてるのか‥。


「奥様はご健在ですよ。」


宰相さんがそっと耳うちしてくる。


「生きとんのかい!」


思わず突っ込んでしまう。


「ちょっと!今、昔を思い出すような表情してたよね?」


さらに追及する。


「いや、昔は純粋で可愛かったなぁと思っただけだ‥。」


何て紛らわしい!


その後、おっさん達と庭園を散歩した。


「さて‥。」


2人が突然立ち止まって真面目な顔でコチラを見てくる。


思わず唾を飲み込んでしまう。


「娘達が何か企んでいるようなんだ。君に害はないと思うが、良かったら好きにやらせて欲しい。」


国王様と宰相さんが頭を下げてくる。


「出来る範囲であれば協力しますよ。」


ここで男気のある主人公なら「何でも協力します!」ぐらいは言うかも知れないが、そこはどうしても嘘がつけなかった。


国王様と宰相さんは何も言わず俺の顔を見て微笑んでくれた。


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