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女神の怒り4
<帝国side>
神像から流れ落ちる涙に毒が混入している事が知らされ、子供の悪戯では済まされない事態になっていた。
「誰の仕業だ!!」
重鎮の数人が怒りだすが、殆どの人間にはそれが人智を超えているのがわかっている。
「よし!帝国内にある全ての神像を壊せばいい!」
脳筋が現実的でない案を口にする。
『馬鹿か?
国内に何体神像があると思っているのか?
それに神像を壊した事が神聖国にバレたら戦になるぞ!!』
文官達は心の中で毒付いていた。
その後も話し合いは続いたが解決策は出てこず、いたずらに時が過ぎていく。
最初は騒がしかったが段々と口数が少なくなり、今は沈黙が流れている。
『『『誰か何か喋ってくれ!!』』』
殆どの人間がそう思った瞬間、その沈黙を破る者が現れる。
「大変です!」
最初に報告してきた者とは違う近衛騎士が飛び込んでくる。
『『『お前かよ!!』』』
ただ職務を全うしている近衛騎士が理不尽に突っ込まれるのであった。