ぶっちゃけ
帝国もパトラ王女の真意がわからない。
いったい何がしたいのだ?
「う〜ん、そんな顔しないで下さいよ。
別に帝国は貴方の力を欲しているわけではないですよ。
まぁ、10万以上のモンスターを倒したアレは脅威ですが‥。
今まで貴方と話した感じだと帝国の敵になるとは思いませんがね。
仮に敵になっても一般人を盾にすれば良いのですから。」
パトラ王女が平然と一般人を盾にすると口にしてしまう。
やはり帝国の人間は信用出来ない。
改めて油断しないようしようと心に誓う。
「だったら今の状況はどういうことですか?
一般人を盾に使って!」
思わず語尾が強くなる。
俺が語尾を強めた事でパトラ王女の騎士が殺気を放ち出す。
スッ
すかさずパトラ王女は手で二人の騎士を制する。
「信じてもらえないと思いますが、私がやらせた事ではありませんよ。
そもそも人質をとるやり方は好きではありません。
私的には対等な立場で全力で争うのが好きなのですから。」
パトラ王女が笑いながら猟奇的な一面を見せてくる。
「だから何が目的ですか?
力も欲しくない。
一般人を盾に使うから戦いにならない。
帝国の目的は?」
俺は若干だがパトラ王女に近づくと睨みつける。
「ふふふ
そんな顔出来るんですね。
なかなか凛々しい顔ですよ。
特別に教えてあげます。」
パトラ王女がかなり顔を近づけてくる。
「ぶっちゃけると、貴方の子種が欲しいのです。」
パトラ王女の目が怪しく光る。




