車内会議2
クロスの提示した10分の半分時間が過ぎてしまった。
今だに結論は出ていない。
「女神様に頼れない?」
情けないが妙案が出ない為、女神様には頼る。
「大変申し上げ難いのですが‥
最近、地上に干渉し過ぎて上から怒られてまして‥。」
葵さんがかなり申し訳なさそうな顔で頭を下げてくる。
女神様に頼れないとなるとお手上げだ。
「フエルテ王やレオン王に頼るとなると、最悪は戦争になるかもしれないし‥。」
そんな感じで結論が出ないまま、時間だけが過ぎていく。
「こうなったら仕方がない。
俺以外は全員2階に退避。
仮に外に出る事になるなら、俺一人ででるから。」
多少強引だが、アリア達には納得してもらうしかない。
「嫌だ!着いて行く!!」
予測通り、アリアが反対する。
「ボクも着いて行く!!」
ミーも反対する。
「俺の大切な人を危険な目には合わせられない。
これは相談ではなく決定事項だから!!
全員、降車許可は与えないから。」
最近わかったのだが、乗車許可以外に降車許可があったのだ。
俺はそれをここで利用する。
それでもアリアはゴネたが、時間がきてしまったので俺はマイクに手をかけるのであった。