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人質

 帝国の人間の盾に対して、出来る事がなかったので、No.9さんの問いかけには応えられなかった。


「とりあえずは様子見ですかね。」


 俺が答えられないから、No.9さんが口を開いた。

 俺たちはバスも囲まれていて動かせなかったので、何もしない事にした。


 しかし、帝国の兵士はそれを許さなかった。

 いきなり兵士の一人が老人の男性を剣で斬った。

 軽く傷をつけるなどではなく、首をはねたのだ。切られた老人の首がコロコロと血を流しながら転がっていく。

 それを見た他の人質が悲鳴を上げる。


 人質の一人が逃げようと暴れだす、しかしそれは今の状況では悪手だ。老人の首をはねた兵士がゆっくりと暴れる人間に近づいていく。

 暴れていた人も血の付いた剣を引きずる兵士に気がついた。

 慌てて土下座して兵士に謝る。

 もちろん兵士が許すわけがなく、土下座する人の頭に剣を刺す。

 頭を刺された人が動かなくなる。


 何もしなくても人質は殺されるようなので様子見が出来ない。


 俺は一度ため息をつくとバスに備え付けられているマイクに手を伸ばすのであった。

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