語り合おう1
フェリス王女には何とか魔女っ子三姉妹の事を認めてもらい、その後バスの格納庫にフェリス王女が持ってきた花嫁道具を仕舞い込んだ。
フェリス王女とシキのお相手はサバルさん達に任せて、俺は魔女っ子三姉妹の本音を聞きたいと思い話し合う時間をもらった。
場所はもちろん格納庫の中だ。
「時間をつくってくれて、ありがとう。
君達とはちゃんと話した事がなかったので、今から語り合おうと思います。」
俺は魔女っ子三姉妹が持ち込んだテーブルに座ると話し合いの主旨を説明した。
「この人、真顔で話してるけど左右に女をはびらせてるのだ。
イマイチ真剣味を感じないのだ。」
「君達って言葉を使う人、初めてみたよ。
しかも女とイチャイチャしてるよ。」
「ちょっと二人とも真面目にしないと。
もしかしたら、この後私達も参加して5Pもあるかもですぅ。」
目の前で魔女っ子三姉妹が俺に聞こえるように話しだす。
いや、確かに左右にアリアとミーがいるけど‥。
もっと真剣な話がしたいのに。
なかなか話が進まなくてもどかしい気持ちになる。
しかし、アリアの一言が魔女っ子三姉妹を黙らせる事になる。
「主に逆らうつもり?
またエルダートレントを呼ばれたいの?
今度は魔力だけじゃなくて、貞操も奪ってあげようか?」
あの優しかったアリアがまるで悪役のような話をするのであった。
「蹴り殺すよ。」
ミーまで物騒な事を言い放つ。
「「「ごめんなさい。」」」
魔女っ子三姉妹が深々と頭を下げてくる。
いやぁ、静かになったのは良いけど場の空気は最悪だよ。
これからどうやってこの場を盛り上げようかと悩むことになった。




