表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
489/628

我慢

 アリアの正論に一瞬言葉に詰まるが、ここで負けるわけにはいかない。


「女神様にはあまり関わるなとは言われたけど、あの場面では仕方がなかった。

俺には沢山の人を見捨てる事ができなかったから‥。」


正直な気持ちを伝える。


するとアリアがそっと頬に触れてくる。


「そうやって見捨てられないのがトウマだよね。」


「嫌いになった?」


「まさか。

惚れなおした‥。」


頬を赤くするアリアと唇が重なって‥。


「ちょいちょいちょい!」


いきなりフェリス王女にチョップを喰らう。


「何ですか、突然!」


手加減しているから痛くはなかったが、一応突っ込んでおく。


「『何ですか、突然!』じゃないですよ!

いや、それコッチのセリフですから!!

いきなりイチャイチャはじめて!

ビックリですよ!」


フレスコさんの性格が怒りだす。


「邪魔しないで。」


キスを邪魔されてアリアがフレスコさんに抗議する。


「何が『邪魔しないで。』ですか!

何ですか、この甘々な空気は?

アリアさん、どうしましたか?

私の認識ではもっとクールな感じだったと思いますが‥。

初めて恋愛する子供みたいになってませんか?」


フレスコさんがアリアの異変に気がついて、その事を追求する。


「‥‥‥

私は何百年も我慢して生きてきた。

我慢すれば、全てが上手くいくと思って‥。

でも違った。

トウマのお嫁さんはどんどん増えていくし‥。

もっと主張しないと取られそうで‥。

だからもう我慢しない。

トウマは誰にも渡さない!」


アリアは覚悟を持った目でフレスコを睨みつけるのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ