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不機嫌

ピンポーン!

ピンポーン!

ピンポーン!


アリアとミーのせいで重くはないが歩きずらい状況なのでバスの出入り口に向かうのが遅れてしまった。

そのせいでインターホンが連打されてしまっていた。


「はい、はーい。

すぐ扉を開けますから!」


何となくインターホンを鳴らす人物を察しているので緊張感のない声が出てしまっていた。


運転席に手を伸ばして扉開閉ボタンを押す。


プシュッ


バスの扉が機械音と共に開く。


「遅いです。」

「遅過ぎ!」

「私を待たせるとは‥。」


扉の向こうには不機嫌そうなフェリス王女が現れる。


やっぱりフェリス王女だったか‥。

予想通りでだったのでちょっとだけ嬉しく思った。


「すみません、ここまで距離があるので遅れしまた。」


正直に遅れた理由を伝える。


「距離の問題では‥。」

「それは当てつけのつもり?」

「あらあら。

朝からお盛んね。

私も後で仲間に入れてくれるのかしら?」


アリアとミーの現状を見られて嫌味を言われてしまうのであった。

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