聴取3
「とりあえずアリアさんの件は後回しにするとして‥
問題なのは魔女ですね。」
サバルさんが眉間に皺を寄せて話を始める。
「皆さんは知らないと思いますが、彼女達はかなり有名人です。
もちろん悪い意味ですが‥。」
真剣な表情のサバルさんを見て、このまま魔女っ子達の事を聞くのが嫌になってくるのであった。
「彼女達は王都にある魔術学園の入学テストを筆記、実技を全て満点で合格した天才でした。」
サバルさんの説明を聞いて素直に驚いた。
「過去の歴史上、満点は彼女達だけみたいです。」
「え?
達って事はまさか3人ともですか!?」
姉妹全てが満点を取るとは‥。
「ここまでが良い話です。
その後、魔術学園爆破事件、スライム大量発生事件、キメラ暴走事件、アンデット氾濫事件、王都氷結事件、城壁破壊事件、冒険者ギルド全焼事件、闇ギルド処刑事件などの事件を起こしました。」
事件の詳細を聞かなくてもロクな事件でないのが伝わってくる。
ん?
ここで疑問がわく。
「それだけ事件を起こして、何故捕まってないのですか?」
「それが‥
問題も多く起こしたのでが、それと同じぐらい功績もあるのですよ。
新薬を開発したり、隣国との戦争で活躍したり‥。」
サバルさんの何とも言えない表情が事の難しさを物語っていた。




