聴取1
どうしてこうなったのだ‥。
俺は何を間違ったのか。
いまさら後悔しても‥。
「ちょっと、聞いてますか?」
アンニョイな気分のを俺をサバルさんの怒気のこもった声が現実へと誘う。
「はい。
ちゃんと聞こえています。」
頭を下げながら謝罪する。
ちなみに何で俺がサバルさんに怒られているかというと‥。
アリアにしこたま搾り取られ、運転席で2人とも眠っている時に運悪くフェリス王女以外の面子が戻ってきたのだった。
で、今は二階の応接室で正座をさせられつつ事情聴取されている。
俺は床に正座。
目の前には椅子に座り、足を組んで俺を睨む女性陣がいた。
「聞きたい事がいろいろありますが、一番に聞きたいのは‥
何でアリアさんがトウマさんの膝の上に座ってますの?
しかも何で正面在位??」
サバルさんはかなりご立腹のようでコミカミがヒクヒクと動いている。
「別に俺がさせているわけじゃないですよ!」
一応弁明しておく。
「アリアさんはどういうつもりですか?」
サバルの標的がアリアに変わる。
サバルに声をかけられたアリアは首だけをサバルに向けると嫌そうな顔で口を開く。
「別に私がやりたいからやってるだけ?
本当はベッドでわぐわいたいのにトウマが恥ずかしがるから‥。」
アリアが不機嫌そうに答えると場の空気が凍りつく。
「どういう事でしょうか?
恥ずかしがり屋のエルフがここまで変わるとは‥。
アリアさんと何かありました?」
今までに聞いた事がないような低い声で葵さんが問いかけてくるのであった。




