雑談
三姉妹side-----------
バスの荷物室に閉じ込められて、やる事がなかったので姉妹の雑談が始まっていた。
「お姉ちゃん、思うんだけど‥。
ちょっといろいろな事が起きすぎてると思うの。
いつもの荷物を受け取ろうとしたら、見たことも無い物を発見して。
ちょっと攻撃したら、全く効果なくて‥
姉妹で本気で攻撃しても傷一つつけられなかった。
本当にありえないと思うの。
その後、先回りして糞女を買収して‥。
エルフにボコられて‥。
で、奴隷にされちゃったのだ。」
長女ロージーの長話に妹がいちゃもんを入れる。
「いや、最後雑だから!
もっといろいろあったよね?」
次女デイジーが姉に詰め寄る。
「別にどうでもいいですぅ。
私達は哀れな奴隷ですぅ。」
末っ子のエルジーは投げやりだ。
「ちょっと、どうでも良くないでしょ!
元はと言えば、2人のせい」
デイジーがさらに文句を言いそうになったのをロージーが口を塞いで物理的に阻止する。
「誰のせいとか言い出したら、また喧嘩になるよね。
奴隷契約に『喧嘩するな!』って織り込まれたの忘れたの。
奴隷契約に反すると痺れるよ。
私たち全員が‥。」
ロージーの目が血走っていて怖かった。
このままではマズイと末っ子魔女が動く。
「それにしても、この中って快適だよね。
何故か涼しいし。
何故かベッドが人数分あるし。
食事もいろいろ用意してあるし。
全体的に綺麗だし、もしかしたら私たちが住んでいた所より快適じゃない?」
かなり苦しいが何とか話題を変えて見せる。
「確かに!」
マジギレしそうだったロージーが話にのってきた。
エルジーは小さく拳を握った。
「それにしても不思議な場所だよね。
外見より広いなんて‥。」
デイジーはずっと疑問に思っていた事を口にする。
「明らかに広すぎるよね。
これって収納の魔法に似てるけど‥。
そもそも生物は収納出来ないからね。」
ロージーも不思議がる。
「もしかしたら、私たち死んでたりして。」
エルジーの冗談に真っ向から否定出来ない姉達がいた。




