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片付け
三姉妹の言葉によって受付嬢のノコは怒っていた。
「まぁ、犯人は誰でもいいのですがね。」
ノコは受付嬢とは思えない発言を始める。
「そこのエルフさんにお願いなんですが、この木をどうにか出来ませんか?
あと出来れば何ですが、天井も塞いで頂けると大変助かるのですが‥。」
まずは受付嬢としての仕事を全うする。
ノコの言葉にエルフが少し渋い顔になる。
「冒険者ギルドとしても、あまり事を荒げたくないのですよ。
我々も個々の力は弱いですが、所属している人数は多いですからね。
ずっと狙われるのも面白くないでしょ?」
さらりと脅しをかける。
「木と天井をどうにかして頂けるなら、何もなかった事に出来ますので‥。」
一応助け舟を出しておく。
エルフは渋い表情だったが、男の顔を見てから口を開いてくれた。
「わかった。」
エルフが渋々納得してくれたようで、何かの準備を始め出す。
木を片付けてくれるようだ。
何かの詠唱に入るエルフにノコは一言伝える。
「そこの3人は木と同化しているので、一緒に処分してくれると助かります。」
ノコが澄ました顔で三姉妹を見捨てるのであった。




