エルジー
「準備終わり!」
エルジー声が小気味よく響く。
エルジーは自信満々の顔で喧嘩する姉達の前に立つ。
そして‥
指を鳴らす。
すると上から大量の水が落ちてくる。
殴り合いの喧嘩をしていた姉達はいきなりの事で対応できず、ずぶ濡れになってしまう。
身構える事なくずぶ濡れにされ、二人の姉の喧嘩は中断することになる。
二人は振り向くとエルジーを睨みつける。
「何のつもり?
邪魔するな!」
「冷たいんですけど‥。
殺されたいの?」
水に濡れた事で興奮状態がおさまっていたが、ずぶ濡れにされた事を思い出したのか沸々の怒りが込み上げていた。
「二人とも見苦しいですぅ。
ずぶ濡れにされて冷静になりましたか?
まだ足りないようでしたら、おかわりをあげましょうか?」
エルジーが挑発したような顔で二人をみる。
「「あぁ?」」
二人の姉が殺気を飛ばす。
「殺されたいようね。」
ロージーが攻撃魔法の準備にはいる。
「一度死になさい。」
デイジーも魔法の詠唱を始める。
しかし、それは悪手であった。
既に魔法を展開していたエルジーはすぐに行動を起こす。
ビリビリビリ
電気が発生して二人の姉を痺れさせる。
さらに毒霧が発生する。
痺れによって動けない姉二人は毒に侵されるのであった。




