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暴露合戦1


ロージーが管を通して俺の血を吸っている。魔女っ子は吸血鬼では無さそうなので、それはもう気色悪い。

ゾワゾワっと鳥肌が立ってしまう。


とりあえず、血を吸うのをやめさせようと腕に刺さった管を強引に抜こうとする。


ガシッ


デイジー、エルジーに羽交締めにされる。


「クソッ!

 ちびっ子のくせに力がある!」


焦りからか頭で思ったことを口にしてしまう。


「ちびっ子だと!」

「誰がちびっ子ですぅ!!」


二人にキレられてしまった。


二人は俺を締め付ける力を倍増させる。


グッ


「苦しい‥。」


あの細腕にこんな力があるとは‥。


薄れゆく意識の中、そんな事を考えていた。


 ・

 ・

 ・


「ちょっとやり過ぎなのだ。」


ロージーが妹達を注意する。


「だってコイツがエルジーの事を幼いって馬鹿にしたですよ。」


デイジーが発言する。


「ちょっと、嘘ですぅ!

 デイジーの事、赤ちゃんみたいだって煽ってきたのですぅ!」


今度はエルジーが発言した。


「ふぅ‥。」


ロージーが思わずため息をつく。


「二人とも、そんな醜い争いをしないのだ。

 私を見習って大人の女性にならないと。

 まだまだ子供なのだ。」


ロージーは血を吸うのをやめて、髪をかきあげて色っぽい仕草をする。


「プッ

 お姉様が大人の女性って‥

 処女癖に調子にのるなよ。」

「プププッ

 ちょっと笑わせないでくださいですぅ。

 夜怖くて一人で寝れない癖に‥。

 寝言は寝てから言うのですよ。」


二人が姉を挑発する。


ブチッ


姉の何かがキレる。


「おい!

 ちょっと表出ろよ!!

 さすがに今の発言は許せない!

 姉の威厳を見せてやんよ!」


ロージーブチギレである。


「上等だよ!

 何が威厳だよ。

 威厳があるのはパンツだけだろ?

 そんな黒のスケスケの紐パン履いちゃって。

 私知ってるからね、お姉様が履き慣れない紐パン履いてお腹を冷やしてるの。

 無意識にお腹に手を当ててるのもお腹を冷やさない為だよね?

 ねぇ、無理しないでクマさんの毛糸のパンツ履いたら?」


デイジーが日頃溜め込んだものを吐きだす。


「プププッ

 デイジーお姉様がそれを言われますか?

 私知ってますからね、デイジーお姉様がロージーお姉様の紐パンを隠れて履いてるのを‥。

 蝶々結び出来なくて固結びして解けなくなって泣きそうになってたの。

 賢者とも言われたお姉様が蝶々結びも出来ないなんて‥。

 私がお姉様に手取り足取り教えてあげましょうか?」


エルジーも溜め込んだストレスを発散させる。


まさかの妹の口撃にデイジーもブチギレる。


その後、三人の不毛な暴露合戦が幕を開ける。


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