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ノコさん?


 俺は魔女三姉妹に荷物を渡して、意気揚々と王都の冒険者ギルドに帰還する。


「ノコさん、いますか?」


冒険者ギルドに入ってすぐ、ノコさんを呼ぶ。


本来受付嬢の名前を呼んで、呼び出す事はまずない。しかし、今日も王都の冒険者ギルドはまったく人を気配を感じないので名指ししても問題ないのだ。


「随分とご機嫌ですね。

 何か良い事がありましたか?」


カウンターの奥からノコさんがやってくる。


ん?

何か前と会った時と雰囲気が違うような‥。


まぁ、気のせいだろう。


「良い事ですか?

 はい、依頼を無事に終わらせてきました。」


「それが良い事?

 嘘、他にもあったでしょ?」


俺の回答にノコさんは納得していないようだ。


「いえ、本当にそれだけですよ。」


何か疑われているようなのできちんと否定しておく。


「嘘。

 ほら、可愛い魔女に出会ったはず。

 3人とも美人だったでしょ?」


詰め寄ってくるノコさんの目が怖かった。


「美人‥。

 確かに美人でしたが‥。」


ノコさんに言われて三姉妹の事を頭で思いだす。


「でしたがって、何か問題でもあるの!!」


ノコさんが俺の胸ぐらを掴んでくる。


「く、苦しい‥。

 び、美人というより可愛いが合ってるかも‥。

 見た目が幼かったので‥。

 あっ、でも身につけてる下着が大人っぽくてそのギャップは面白かったですけどね。」


ご時世的にセクハラになるが、ここは異世界だ。しかもこのギルドにはノコさんしか居ないので思った事を口にした。


「お、お前!

 パンツ見たのか!?

 誰に断って私のパンツを見たのだ!!

 酷い!

 清らかな乙女のパンツを見るなんて‥。」


ノコさんは俺の胸ぐらから手を離すとシクシクと泣き出してしまう。


「ん?

 別にノコさんのパンツは見てませんよ。

 興味ないですし‥。」


俺の言葉を聞いてノコさんは泣き止む、ゆっくり近づいてくる。


ブルブル


全身に鳥肌がたった。


あっ、何か嫌な予感がする。


俺の目の前でノコさんは立ち止まるとゆっくりと口を開く。


「責任とってなのだ。」


耳元で囁かれた言葉にゾッとするのであった。

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