受付嬢からの依頼2
ノコさんに笑われてちょっとだけ嫌な気持ちになったが、ここは平静を装う。
「それでは依頼を受けるという事で宜しいですね?」
ノコさんが何故か焦っているように感じる。
「う〜ん、どうしょうかなぁ‥。
何となく嫌な予感がするしなぁ。」
ここはわざとゴネてみて様子を見る事にする。
「え?
とても簡単な依頼ですよ。
誰でも出来ます。」
やはり怪しく感じる。
俺が怪しんでいると予想だにしない人の声が聞こえてくる。
「物資を誰に渡すの?
相手の素性を明かしなさい!」
シキの登場に俺とノコさんは固まってしまう。
「「全く気配を感じなかった‥。」」
俺とノコさんは同じ事を考えていた。
「何でシキさんがここに?」
俺が質問するがシキさんは無視をして話を進める。
「で、誰なの?」
シキさんがノコさんに詰め寄る。
シキさんに追い詰められてノコさんが大量の汗をかいている。
「一般の方ですのでお名前は控えさせて‥。」
シキさんの殺気に当てられてもまだ誤魔化そうとするノコさん。
「私のコードネームを聞いても同じ事が言えますかね。」
シキさんの言葉にノコさんが唾を飲み込む。
「私のコードネームはシャドウ『ごめんなさい!!』」
シキさんの話の途中でカウンターを飛び出して土下座するノコさん。
ガタガタ震えるノコさんを見てシキさんの事が怖くなる俺であった。




