謝罪
まさか受付嬢にタックルされるとは。
予想外の動きに全く対応できなかったのであった。
「ごめんなさい!
ごめんなさい!
ごめんなさい!」
俺を押し倒しながら必死に謝り続ける受付嬢。
「あの、そろそろ離して貰えませんか?」
俺に抱きつく手を締め続ける受付嬢に語りかける。
「あっ、ごめんなさい。
すぐに離します!」
受付嬢がやっと俺を解放してくれる。
とりあえず立ち上がって相手の事を確認してみる。
いきなり押し倒してくる受付嬢なので、女性とはいえ強そうな見た目を予想していたが実際は背の低い、まるで小学生のような子であった。
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「改めて、冒険者ギルドへようこそ!」
受付嬢さんが笑顔で迎えてくれるのだが、押し倒された事を思いだすと素直には喜べなかった。
受付嬢さんは何事もなかったかのように話を進める。
「冒険者ギルドには、どのような御用でしょうか?」
受付嬢さんがスマした顔で話しかけてくる。
クッ
怒りたい気持ちを抑える事にする。
「冒険者になって日が浅いのですが、あまり依頼を受けていなかったので少し様子を見に来てみました。
ただ、王都の冒険者ギルドにしては人が少なかったので日をあらためて来ようかと‥。」
さっさと説明して冒険者ギルドから早々に脱出するつもりだ。
俺の話を聞くと受付嬢さんが一瞬口角を上げた。
ん?
今、喜んだのか??
特に受付嬢さんが喜ぶような事を言った覚えがなかったので不気味に感じるのであった。




