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一人ぼっち
突然出来た休みに嬉しくて仕方がなかった。
「どうやって過ごそうか?」
本当はバスで王都の周辺を周りたくてウズウズしていたが、俺も成長したのだ。
葵さんとNo.9さんにそれとなく尋ねてみる。
「「ごめんなさい!」」
突然、葵さんとNo.9さんが頭を下げてくる。
「実は呼び出しがあって2人とも天界に一度戻る事になりました。」
「え?マジで?」
突然の事で驚いてしまう。
「期間はわかりませんが、1週間ぐらいで戻れると思います。
私達がいない間は人格のないAIが質問等に対応してくれる事になっています。」
葵さん達まで1週間いなくなる。
これは偶然なのか、それとも何かしらの作為を‥。
この展開だと女神様が降臨してくる可能性があるとか。
「あっ、ちなみにですが女神様は地上に手を出しすぎて強制労働させられています。
1ヶ月ぐらいは会えないですよ。」
女神様ではなかった。
だったら誰の力が働いたのか‥。
まっ、いっか。
とりあえず1週間1人で過ごそう。
俺は1人、王都の観光に出かけるのであった。




