休み
突然休みが出来た。
WHY?
数十分前の事を思いだす‥。
「実はすぐにでもトウマ様の元へ嫁ぎたいのですが、いろいろと準備がありまして‥。大変残念ではありますが、一週間ほど時間を下さいませ。」
フェリス王女がしおらしい姿を見せる。
「え?
準備に一週間もかかるの?」
思わず疑問が口から出てしまう。
「面倒なので式はあげませんが荷物の整理とか身内への挨拶とか仕事の引き継ぎなど、やる事は多々あります。」
仕事の引き継ぎ‥
うん、それはとても大事な事だね。
フェリス王女の説明に納得がいった。
「あとお願いがあります。
イスカさんとサバルさんをお借りできないでしょうか?
こちらの情報ではかなり優秀な方達だと聞いておりますので。」
フェリス王女に優秀と言われてイスカさんがドヤ顔で俺の顔を見てくる。
うわぁ、ちょっとだけウザイと思った。
「それで、お借りできますか?」
フェリス王女が尋ねてくる。
「2人が良いなら俺は問題ないよ。」
俺の返答でイスカさんとサバルさんが手伝う事に決まった。
これで話が終わるかと思われたがアリアが口を開く。
「フェリス王女、我にも何か手伝う事はないか?
城壁ではトウマだけに働かせて遊んでいたのでな‥。」
アリアが申し訳なさそうな顔を俺に向ける。
あ〜やっぱりアリアは良い子だ。
するとミーも手を上げて反応する。
「はいはい!
僕も手伝う!!」
ミーも遊んでいたので働きたいと言いだす。
その結果、俺と葵さんとNo.9さんに一週間の休みが出来てしまったのである。