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お礼


朝から王宮に呼び出されていた。


元気のなくなった王様と顔色の悪い王妃。

賢そうなキラキラとエフェクトがかかった王子。それに目つきの悪い王女が3名。

そして少し離れた所に終始ニコニコ顔のフェリス王女が立っていた。


「急に呼び出して悪かったわね!」


王様を差し置いて急に口を開くフェリス王女。


いや、お前が話すんか!!


チラッと王様を見るが以前見た時のような威厳というかオーラが無くなっている。


それに王妃も明らかにフェリス王女にビビっている。


「城壁の修復が終わったようね。

 私が代表してお礼を伝えるわ。

 ありがとう。」


いや、だから何で王女が代表してるの?


チラッと周りを見回すが特に異論がある人はいないみたいだ。


「本当なら勲章の一つでもあげたいのだけど、街の修復とかで物入りなので‥。

 ごめんなさい。」


フェリス王女が頭を下げる。


「いえ、城壁については私が悪かったのでお礼など必要ないです。」


本心である。


「まぁ、城壁はアレだけど‥。

 国を救ってくれてのは本当の事だから胸を張ってよ。

 本当に助かったわ。」


この場の全員が頭を下げてくる。


ちょっとだけ誇らしく感じるのであった。


「さて、堅苦しい話はここまでね。

 それでは私たちの未来の話をしましょう!」


フェリス王女がキラキラした笑顔になる。


私たちの未来の話ねぇ‥。

既に嫌な予感しかしないのであった。

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