嫁達の遊び2
ミーside
「トウマさんが働いているのに僕たちは遊んでいいのかなぁ‥。」
視線の先にはトウマさんが壁の修復を行なっている。慣れたとはいえ巨大な城壁が信じれないスピードで組み上がっていくのが驚きだ。
「手伝いたいのですが、トウマ様にしか出来ない事ですので‥。」
残念そうな顔をしながら手札をだすサバルさん。
「そうそう、私達には何も出来ないですからね。トウマさんもゆっくり休めとおっしゃってますし‥。」
イスカさんはまったく残念そうではなく、笑顔で手札を出してくる。
「パスで‥。」
トウマさんに後ろめたいところもありますが、勝負は勝負ですので本気になります。
「え?
ミーさん、ここでパスですか?
クッ!
私もパスで‥。」
サバルさんが悔しそうな顔になる。
「プッ
先輩、パス2ですか。
パス4で負けですからね?
では、私は‥
ゲッ!
出せるものがない‥。
パスで‥。」
イスカさんがパス3を宣言する。
「では、私はまたパスで‥。」
するとイスカさんがテーブルをひっくり返して叫びだす。
「ちょっ、わざと出さないとか反則ですよ!!
性格わる!!
こんな勝負無効ですよ!!」
「ちょっと、別に反則ではないでしょ!!」
サバルさんは私を責める事はなかった。
「僕はルールに則ってますので、反則ではないです。
さぁ、払ってもらいましょうか?
払えない時はお尻を叩く約束でしたよね?」
僕が凄むとイスカさんは逃げだすのであった。




