嫁達の遊び1
アリアside
トウマの従者の2人が持ってきた遊びに夢中になっていた。
麻雀、将棋、チェス、リバーシ、トランプ、ボードゲーム、けん玉、ヨーヨー、駒、フラフープ‥。他にもいろいろあったが、多すぎて覚えられなかった。
どの遊びもこの世界には無いものだった。
どれも面白い!
何百年と生きているが、これほど面白いものに出会った事がなかった。
特に麻雀は別格だ。
4人で腹の探り合いをする奥の深いものだった。
ゲームも楽しいが我は牌の手触りと音が好きじゃ。
葵曰く、ドラゴンの牙で作った特別な牌との事。象牙だとサンフランシスコ条約がどうのこうだと言うておったが、意味がわからん。そもそも象とはなんぞ?
ツルツルした手触り。
見たこともない模様。
牌と牌が接触して織りなす音もよい。
そして最高なのが「ロン!」「ツモ!」と叫ぶ瞬間だ。
あの時の快感は鳥肌が立つほどのものだ。
そんな我の機嫌を損ねるのが、No.9とかいう女だ。
せっかく大きな手が出来上がりそうなのにしょぼい手ばかりであがりおって!
何が「リーチのみ!」じゃ!!
しょぼ過ぎる!!
勝負するならもっとでかい手を狙えばよいものを‥。
その点、葵は隙がなくて好敵手じゃ。
顔に表情を出さないのもよい。
No.9はすぐに顔に出るので面白くない。
あと面倒なのがフェリス王女じゃな。
あれは別格じゃ。
頭脳が三つあるのと同じじゃからの。
大胆に攻める強気な性格。
データを元に確実に攻める内気な性格。
そしてもっともやっかいなのが豪運の母親。
その時々で人格を入れ替えてくるのでもっともやりずらい相手じゃ。
おっ、揃った!
「ロンじゃ!!
リーチ、一発、ピンフ、ドラ1。」
あ〜麻雀最高!!




