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勝算


フレンの不気味な笑顔を見て、皆が動きを止める。


そんな中、ルナが勇気を出して質問する。


「フレン様、好都合とはどう言う意味でしょうか?

 何か勝算があるのでしょうか?」


ルナが戦いになるという恐怖からなのか震えながら気丈に質問する。


「皆さんが何にそんなに不安になっているのかわかりませんが、いいでしょう説明します。」


フレンが立ち上がって腰に手を当てて、威風堂々と説明を始める。


「まず、好都合なのは‥

 戦いにおいて相手が離れて布陣されるとこちらも戦力を分ける必要になるので、面倒なのです。

 それをわざわざ集結してくれるなんて‥。これこそ好都合なのですわ。」


フレンが笑顔で応えるを見て少しだけ皆の不安が取り除かれる。


「しかし、集結させたからといってそれが勝機につながるとは‥」


ルナが1番の不安材料を口にする。


「え?

 皆様も同じ考えなのでしょうか?」


ルナ達皆が頷いてみせる中、フレンがルナの言葉に驚いた表情になる。


「まさか皆様がそこまで動揺しているとは‥。

 皆様、冷静になって考えて下さい。

 貴女達の夫を忘れていませんか?

 妻が困っている時、助けてくれるのが夫ですよ。」


フレンの言葉に全員がアッと言う表情になるのであった。

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