集合
斗馬のいるグレイン王国から場所を移しての話
ここはローラ王国の王城奥にある部屋である。
「皆様、揃いましたでしょうか?」
ローラ王国の第二王女であるサラが発言する。
「「「「「「「「はい。」」」」」」」」
部屋にいる複数の女性が返事をする。
第三王女のルナ。
宰相の妻フレンと娘のリリス。
軍務大臣の妻イザベラ。
財務大臣の妻パーラ。
外務大臣の妻ルビー。
内務大臣の妻マリアンヌと娘のビクトリア。
そして、見事跡を継ぐ事が出来たラーナである。
サラ達は女性の地位向上の為、斗馬から接収したボディーソープ、シャンプー、リンスを使って仲間を集め、ついにはラーナに跡を継がせたのであった。
「皆様のおかげで跡を継ぐ事が出来て、本当に感謝しかありません。」
ラーナが立ち上がって頭を下げる。
「ラーナが継ぐのが当たり前です。
男じゃないと駄目だとか言う方が間違いですから‥」
何かを思い出したのかサラの表情がくもる。
「お姉様、お顔お顔。」
妹のラナがすぐに姉を注意する。
「あっ、失礼しました‥。
それより皆様。
二つほど重大な知らせが届いております。」
サラの重大というキーワードを聞いて、全員に緊張がはしる。
「それは、どんな知らせでしょうか?」
全員が緊張する中、宰相の妻フレンが口を開くのであった。




