シンクロ
女神様印の飲み物を飲み干したフェリス王女は開口一番に叫ぶのであった。
「不味!」
「不味!」
「不味!」
3人がシンクロしていた。
あ〜美少女が表情を曇らせてるよ。
女神様はなんて物を飲ませてるのだ‥。
その後もフェリス王女は不味い不味いと、のたまっていた。
それから数分後‥
「何て物を飲ませるの!」
「まだ舌に味が残ってます。」
「2度と飲まないから!」
3人の愚痴が止まらない。
「「「あっ!」」」
フェリス王女が目を見開いて驚く。
「お母様達の声が聞こえます!」
「お母様!!」
「あっ、私にも聞こえます!」
3人がお互いの声に気がついたようだ。
フェリス王女は感情が爆発したのか涙をボロボロと流しだす。
あっ、ちょっと感動の場面だ。
俺も少しホロリと‥。
「良かった!
これで直接文句が言えますわ!!
ちょっとやってくれましたね、このババァが!!」
「お母様!
どういう事ですか?
娘の身体を使って浮気するとは‥。
私、怒ってますからね!!」
「おい!
誰がババァよ!!
あっ、そんなこと言うの?
わかった!
その喧嘩買ってあげるわ!!」
感動する場面にならず、修羅場へと変わるのであった。




