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不可能
普通にドン引きするアリアに不安になる俺。
「別に交わりたくて交わったわけでは‥
そもそもまだ交わったと決まった訳じゃないよね?」
認めたく無いので一応反論してみる。
「んな訳ないだろ?
証拠あるし。
見苦しい言い訳するな!」
No.9さんに怒られてしまう。
う゛
ミーの視線が痛い。
何か怖い者を見るかのような視線だ。
このままの話の流れはマズイ。
ここは話を逸らさないと‥。
「フェリス王女の呪いはアリアに解けそう?」
話を逸らす。
「無理だ。」
アリアに秒で即答される。
全く悩んだ様子もなかった。
「一応、理由を聞いても?」
「魂が混じり合ってしまっている。
無理にそれを解くと、全員が消えてしまう恐れがある。
不憫だと思うが、生きたいのならこのままで過ごすしかないと思う。」
アリアが深刻な顔で答える。
これは確かに不憫だ。
なかなか結婚できなかったのも頷ける。
グッスリ眠るフェリス王女が可哀想に思えるのであった。




