386/628
味見
魔法で強制的に眠らせたメイドがベッドに倒れ込む。
このままでは可哀想なので待機させていた別のメイドを呼びだす。
どこに待機していたのか二人のメイドが現れて眠るメイドを運んでいく。
いつもは無表情なメイド達が少しだけ柔らかい表情をしたのが微笑ましかった。
感情を殺しているとはいえ、妹分のメイドが気になっていたのであろう。
メイド2人が退出すると彼と二人っきりになる。
「ふぅ、これでやっと目的が達成出来る‥
後はどっちかを起こしてあげれば‥」
そこで彼の身体を見てしまう。
「白くて華奢な身体‥」
思わず感想がもれる。
この世界の住人は外での仕事が多い。
むろん日焼け止めを塗らないので殆どが色白だ。
また身を守る為に子供から身体を鍛えている。
目の前の彼はその真逆の身体をしていた。
ゴクッ
思わず生唾を飲み込んでしまう。
「美味しそう‥
あっ、ちょっとぐらい味見してもいいよね。」
そう自分に言い聞かせるの彼の身体をさわる。
肌が艶々している。
あ〜もう我慢できない!
フェリス王女(母親)が斗馬に襲いかかった。




