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王接近
周囲はざわつきフェリス王女が照れていると急に寒気を感じる。
野生の感が脅威が近づいている事を告げている。
すると周囲の人達が膝をつく。
これは偉い人が近くにいる事がわかる。
「フェリス!」
フェリス王女を呼ぶ声が響く。
聞き覚えのある声なので心臓がドキッとする。
この声はあの人の声だ。
フェリス王女とのキスの件もあって、今後の展開が不安になる。
「お父様。」
フェリス王女が王様に声をかける。
oh、王様が来ちゃったよ。
さぁ、どうやって弁解する。
①フェリス王女にキスされたと正直に話す。
②フェリス王女に迫られて、つい出来心で‥
③フェリス王女を好きになってしまいました。
事実なのは①だが、フェリス王女に責任を押し付ける形になるし‥
②は迫られた事を証明出来るのか‥
③はそもそも事実ではないし‥
脳内でどうするか考えているとフェリス王女と王様が小声で話しだす。
絶妙に聞き取れない音量だ。
王様の表情を観察するが激昂しているようには見えない。
フェリス王女は何と父親である王様に何と説明したのか気になるところであった。




