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後始末22


 フェリス王女は結構な時間、俺の目を見続け口を開いた。


「私の事、どう思いますか?」


突然の問いに戸惑うが素直な気持ちを伝える。


「メイドさんで、美人。

 スタイルが良い。

 目が大きく、まつ毛が長い。

 色白でシミ1つない美しい肌‥」


フェリス王女がウンウン頷いている。


「それで?」


え?

まだ聴きたいの?

だったら‥


「何を考えているのか分からないので怖い。

 腹黒そう。」


笑みが消える。


「王女の癖にメイドの格好をしているのが、あざとい。

 ファンタジーに出てくる王女様っぽくない。」


フェリス王女が肩を振るわせている。


「他には‥『もういいです!!』」


フェリス王女が俺の言葉を遮る。


何だろうフェリス王女の背後から黒いオーラのようなモノが見えた。


フェリス王女が俺に近づいてくると‥


顎をクイッと持ち上げる。


まさか異世界で顎クイッをされる事になるとは‥


「ここまでコケにされたのは生まれて初めてですよ!

 ‥‥‥

 面白い!

 大変面白いです!」


フェリス王女の目に狂気がやどる。


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