333/628
後始末17
ニッコリ笑っていたお姫様が真顔になって一言呟く。
「名前は先程お父様が叫んでいたと思いますが‥
マイナス10点ですね。
ちなみにグレイン王国第一王女のフェリスと申します。
以後お見知りおきのほどをお願いします。」
お姫様がスカートの裾を持ち上げて挨拶をしてくる。
クッ
メイド服の長めのスカートをわざと高めに持ち上げて見せる。
ガーターベルトがチラリと見えてかなりセクシーだ。
思わず凝視してしまう。
「クスッ。」
フェリス王女に笑われてしまう。
これは恥ずかしい‥。
もう穴があったら飛び込みたい気分になった。
このまま穏やかに過ごせるかと油断しているとフェリス王女が口を開く。
「さて、自己紹介も終わりましたので本題に入りましょう。
私は煩わしいのは嫌いですの。
なので正直に答えて下さい。
貴方は何者ですか?
正直に話せば許してあげます。」
フェリス王女がギリギリまで俺に顔を近づけて圧力をかけてくるのであった。