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後始末5
お城が想像よりボロボロであった。
崩れていない所を見ると、素人でもこのお城が格式のある建物だとわかる。
これって歴史的建造物だよね?
胃がチクチク痛む。
モンスターは倒したがここまでお城を壊したのだ、下手をしたら捕まるのではないかと思ってしまう。
どうしよう‥
助けたつもりが迷惑をかけてしまったかも‥
よし、謝ろう。
悪気はなかったのだ、誠意を持って謝れば許してくれるはず。
確かおばちゃんも人間正直に謝れば許してくれるって言ってた。
俺は頭の中でどうやって謝ろうかと考えるのであった。
その後、バスの周囲を歩き回るが人に出会わない。
まさか!?
城の人を全員を潰してる!?
俺は生存者に出会えず、どんどん不安になっていく。
お願い!
誰か見つかってくれ!
切に願うのであった。