多くない?
No.9さんが物騒な事を言い出したので止めようとするが、暴走機関車は止まらない。
「時間がないのでアソコに移動します!」
No.9さんがお城の塔を指差す。
「いや、移動するってどうやって?
さすがにあんな場所にはバスでは行けないよ!」
俺は無理だと主張する。
「大丈夫ですって。
安心して下さい。」
いや、安心なんか出来ないよ。
「でも、マジでどうやって行くの?
またカタパルト使うの?」
どうしても移動手段が気になってしまう。
「カタパルト?
いやぁ〜こんな短い距離では使いませんよ。
あの距離なら転移させますよ。」
「ん?
今、転移って言った?」
「はい、言いました。
転移です。」
No.9さんはシレッとバスの知らない機能を口にする。
「あー時間がもったいないです。
では、転移します!」
No.9さんがそう言うと一瞬バスが浮いているような感覚になったかと思うと、バスの底に何かがぶつかる音が聞こえてくる。
グシャ
パリン
何かが壊れる音だ‥
その後バスの揺れが止まる。
「アンカー
1番
2番
3番
4番
5番
6番
射出!」
No.9さんの叫び声が響き渡る。
いや、6本は多くない?
さすがにやり過ぎではと思うのであった。




