ツイン
No.9さんが初耳な情報を当然ぶち込んでくる。
モンスターを操る??
もっと上位の存在??
かなり気になるが今は王都の人々を助けるのが先だ。
「荷電粒子砲が連発出来ないなら他に何か手はないですか?」
藁にもすがる思いでNo.9さんに尋ねる。
「フッフッフッ‥
こんなこともあろうかと‥
荷電粒子砲をパワーアップさせています!」
No.9さんがドヤ顔で腰に手を当てて叫び出す。
「その名も『ツイン荷電粒子砲』です!!」
背後から「バーーーン!」って文字が飛び出してくる。
某アナザーガ○ダムのようなツインなんたら砲や背後から出てきた文字よりも伝説の「こんなこともあろうかと」の言葉を生で聞かされて驚くのであった。
「だったら早く撃ちましょう!」
俺はNo.9さんに催促する。
チッチッチ‥
No.9さんが指を小刻みに振る。
「それが簡単ではないのですよ。
一つ問題があって‥」
No.9さんの言葉に思わず生唾飲む。
問題って何だ‥
「今の場所で撃つと‥
王都に命中します。」
‥‥‥‥
言葉が出ない。
いや、だろうね。
俺たちは王都の正門の前方に位置している。この場所で全方位に荷電粒子砲をぶっ放すと王都に当たるよね。
バカでもわかるよ‥
あまりの内容にズッこけるのであった。