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なが!
バスの発射は最終段階に入ったという事で俺は念仏の様にグレイン王国を連呼していた。
「カウントダウンに入ります!
50!」
「50って長くない!」
ツッコまずにはいられなかった。
「49!
48!
47!
・
・
・
30!
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・
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20!
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・
・
なんか面倒ですね。
発射します!」
ナビゲーションがカウントダウンが長すぎるからと勝手に省略してしまう。
いきなりだったので反応が遅れてしまった。
Gがいきなり襲ってくる。
ヤバイ、全然動けない。
これはキツイ。
バスはカタパルトから発射され上空を目指す‥
斗馬が打ち出された頃、王都ヴェルダッド王城の戦いは佳境に入っていた。
「じ、城壁が破られました!」
兵士からの報告にその場にいた全員が覚悟を決めようとしていた。
「血に飢えた彼らには話し合いなど不可能だろう。
こうなったら我らにも意地はある。
籠城ではなく打って出るぞ!
皆、我に続け!」
王が先頭を切って部屋から出ていく。
諦めムードだった臣下達も覚悟を決め王に続くのであった。