表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/625

手続き1


 その後、手続きは順調に進み斗馬の番がやってきた。


「この紙にお名前、年齢、ご職業、住所を記入下さい。」

指示に従って書いていく。


「伊集院斗馬さまですね。残念ですが、あなたも今回の対象者ではないです。あなたには異世界と地獄‥『異世界でお願いします。』」

聞くのが面倒なので話に割って入る。


「話が早くて助かります。では、スキルを選んで頂きたいのですが、選ばれた者ではありませんので『勇者』『賢者』『剣神』などのチートスキルは選択出来ません。」


 受付の人からスキルの一覧をもらい一通り目を通すが、これといったスキルが見つからない。


「すみません、ここに載ってないスキルはダメですか?」

「えっ?ユニークスキルですか??それだと私では判断出来ないので担当を呼びますね。」


 斗馬は何故か別室に案内されて、担当者を待つことになった。何分かするとノックもせず扉が勢いよく開かれる。


「我儘言ってるのは、どいつだい!!」

怒鳴りながら、さっきのおばさんが部屋に入ってきた。


 斗馬はおばさんが怖かったので、思わず土下座してしまう。


「さっきの子かい。で、どんなチートスキルが欲しいの?」

おばさんがやれやれと言った感じで椅子に腰掛けながら問いかけてくる。


「戦闘力はいらないので、バスを持って行きたいです。」

斗馬が真面目な顔で答える。


おばさんが一瞬固まる。


「バスと言ってもお風呂じゃないですよ。」

「わかっとる!」

おばさんがキレる。


「お前さんは、バスで何がしたい?」

おばさんが真剣な表情で聞いてくる。


「異世界をバスで旅したい。あと、気に入った場所があれば定期便とかしてみたいかな。」


おばさんは斗馬の心を読むが、どうも本気のようだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ