異世界でバスの運転手やってます。

グローバル化

　交通系ＩＣカードがこの世界ではあまり使えれない事を葵さんに伝えると、一瞬残念そうな顔をしたがすぐにまた笑顔に戻った。

葵さん、メンタルつえー。

ある意味感心するのであった。

「ま、まだまだ追加機能あります！

　今度のはグローバル化に対応しました！」

またもやドヤ顔になる葵さん。

グローバル化って異世界で？？

そもそも異世界って何語をはなしているのかなぁ。

俺は女神様のお陰で全ての言語を理解出来るみたいだけど‥。

あっ、それって何語を聞いても日本語になるって事だよね。

しかも日本語を喋ったらその聞き手のわかる言葉になるって優れ物。

これだけでチートだよね。

改めて女神様に感謝するのであった。

「そこ！

　話の途中ですよ！」

葵さんに注意されてしまう。

「ごめんなさい。」

素直に謝っておく。

「いいですか？

　ちゃんと聞いて下さい。

　では、続けます。

　グローバル化ですが、なんと！

　何とですよ！

　車内のアナウンスが日本語と英語だけでなく、中国語、韓国語、フランス語、タイ語、ポルトガル語に対応します！

　多言語ですよ！！」

葵さんが腰に手を当てて背後からバーーンって効果音をさせながら熱く語ってくるのであった。