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帰還命令


ゴブリン達の掃除も終わり、バスの2階で休憩する事になった。


「あ〜美味しい!」


葵さんが淹れてくれたお茶を飲んで思わず感想がもれてしまう。


俺が喜ぶと葵さんも一緒になって喜んでくれた。


「どうぞ。」


今度はNo.9さんがコーヒーを持ってきてくれる。


正直、お茶を飲んでいるのでこのタイミングでのコーヒーはあまり嬉しくなかった。


しかしせっかく淹れてくれたので飲まないわけにはいかない。


目の前に置かれたコーヒーを一口飲む。


「ん!」


思わずビックリしてしまう。


「これ、インスタントじゃないよね?

 メチャクチャ美味しいよ!」


そんなに違いの分かる男ではないが、美味しいか美味しくないかはわかる。


No.9さんが淹れたコーヒーを一口とは言わず何口も飲んでしまう。


俺の飲む姿を見てNo.9さんが微笑んでくれる。


「で、いつまで此処にいるんですか?

 女神様から帰還命令が出ているはずですが。

 とっとと天界に帰って下さい。」


さっきまでの笑顔はどこかにいってしまい苦々しい顔の葵さんが冷たい声色でNo.9さんに話しかける。


「‥‥‥‥。」


無視である。


「無視かよ!」


葵さんがブチ切れて机を強く叩く。


ほんの数分前の朗らかな雰囲気が吹き飛ぶのであった。

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